2011/04/13(水) 吹研
 きょうは吹研(吹奏楽研究会)。去年の6月に始めて、もう11回目になる。

 それが終わって、吹研のことを、この前JWECCで会った音楽仲間に電話した。話している中で、JWECCの趣旨を彼から聞いて、ひじょうに共感した。吹奏楽のレパートリーを開発することがJWECCの趣旨の1つであることは知っていたけれど、そこにはもっと深い意味がある。

 さて、ぼくらがやってる吹研、これを立ち上げたときの気持ち、動機を、思い返してみた。

 吹奏楽指導、とくに学校吹奏楽の現場では、まだまだ前近代的な指導が行われていたりする。たとえば「腹に力入れろ」とか、どんな音かも聴かずに「もっと音出せぇ」とかいうやつね。そういう指導にあって、子どもたちは中学高校の頃はもしかしたらそれでもなんとかやっていけるかもしれないけれど、その先、楽器を続けていくうちに、つぶれるんです。吹けなくなる。子どもの頃の最初の指導って、いろんな意味で大事なんです。

 こういうふうに、技術的にも、また音楽的にも、吹奏楽指導の現場って、まだまだ遅れている部分がたくさんあると思うのです。だから、少しでも指導者が集まって学び合い、研究し、広めていけば、わずかでも世の中が変わっていくかな、という思いがあったのです。

 またこの業界には、新しいこと、自分の知らないことはなかなか受け入れない、排他的な空気ってあると思うのです。「アレクサンダー? ボディマップ? なんやそれ?」みたいなね。根本的にはこういう体質も問題かな、とも思っているのです。吹研自体、少し変わっていくことが必要なのかな、とも思う。

 でも、ほんとに勉強熱心で謙虚ですばらしい指導者も世の中にはたくさんみえるし、そういう指導者にもぼくはたくさん出会ってきた。そういう先生が指導されるバンドは、いい音を出すし、いい演奏をされる。

 初心を忘れない、って、大事なことね。。