2010/02/11(木) メインディッシュ
 ラフマニノフのピアノコンチェルト全集を、最近クルマを運転しながら聴いている。よく似た曲を今書いてるしね^^;。それはずいぶん前に買ったCDで、ピアノコンチェルトの1〜4番と、パガニーニの主題による狂詩曲が入っている。たぶんコンチェルトの3番をやるときに勉強のために買ったんだと思う。その全集。他の曲は聴いたけれども、コンチェルトの1番だけはほとんど聴いていなかった。聴いてみた。

 ラフマニノフの出世作ピアノコンチェルト2番は不朽の名曲。古今東西のピアノ協奏曲の中でぼくは1番好きなのだけど、それにくらべて協奏曲1番はあまりメジャーじゃない。そのあとに作られたシンフォニー1番の初演は記録的な大失敗などとも伝えられている。なにが違うのか…

 ほとんど初めて聴いた協奏曲1番は、『あれっ、終わり!?』って感じ。最後まで、旋律らしい旋律も出てこない。断片、モチーフ、動機の羅列。でも、印象としては、メロディがない!! 協奏曲2番との大きな違いは、旋律美があるかないか、だと思う。

 やっぱりメロディって、音楽の中で最高のメイン・ディッシュなんだと思う。調味料とスパイスのかぎりを駆使してソースにこだわり、和声や対位法を駆使して料理を仕立てても、「あれっ、メインディッシュは?」ってなるのが、協奏曲1番。それにくらべて2番は、旋律美に満ちている。1番だって、ちゃんとラフマニノフなんだけどね。。

 毎年の吹奏楽コンクール、課題曲を選ぶのに、ある顧問の先生、どうしてこれにしたの? との問いに、「ぼくはメロディのない曲は嫌いなんです!!」と。ぼくとおんなじね(^^)。。旋律の美しさが感じられる曲が、ぼくは好きだ。いいメロディが書ける作曲家が、いい作曲家だとも思っている。。

 彼は今年の課題曲どれにするのか訊かなくてももうわかってしまったので、勉強しておくよ(^^)。