2010/07/22(木) 手書き?コンピューター?
ある作曲家さんの番組で、手書きの楽譜、写譜屋さんを取り上げていた。その作曲家さんは仕事を一緒にさせていただいたこともあるのだけれど、配られるパート譜はコンピューター浄書ではなく、写譜ペンによる手書き譜だ。今どきなかなか珍しいな、と思っていたんだけれども…
番組では、浄書、写譜屋さんの職人技を紹介して、手書き譜の絵心にはコンピューター浄書はかなわない、という結論になっていた。それはある意味認めるんだけれども、コンピューター浄書も日進月歩で進歩している。はたしてどっちの楽譜が読みやすいかな…
手書きは、小節割り、音符のスペーシングなど、機械ではできないニュアンスが出せる。でも、たとえばコンピューター浄書では、音符の棒と小節線の太さを微妙に変えたり、写譜ペンでは書けないような細い線も書ける。音譜の棒と小節線では、小節線のほうをわずかに太くする。弦楽器などの「黒い」譜面では、そのほうが断然読みやすくなる。また、五線ピッチ(五線の幅)、線の太さも自由自在に変更できる。
さて、どっちの楽譜が読みやすいかな…