2009/03/25(水) 呼吸と言語に関する考察
 ここの日記、特に反応もないから、単なるメモというかひとり言として書くけれど…

 先週末、呼吸法の講座に参加したことは書いたけど、不思議なことに、ポジション3に対応運動で当てようとすると苦しいだけでうまくいかないし、逆にポジション1に吹き上げで行こうとしても、これは音を当てることすらできない。身体の使い方が違うだけで、こんなに吹けないのな…。不思議だ。。以前は、たま〜にすっごく調子悪くなることがあって、まるで吹き方忘れたみたいな感じになることがあったんだけれど、もしかしてこういう問題だったのかもね。人間の身体って、ほんとに不思議やね。

 昔、元N響の関根五郎先生が、ドイツに行かれていたときに、ドイツの先生に、「ドイツ語のBach(バッハ)の発音のch(ハ)のところは、おなかから、脇腹がぐっと出るみたいに発音しないとできないんだ。この呼吸が管楽器にも必要なんだ。」と言われたのだということをどこかに書いてみえたけれど、これって、もしかしたら対応運動のことじゃないかな…。もしそうだとするならば、ドイツ人って、ことばをおぼえる時点ですでに対応運動を習得していることになるよね。日本語の発音に対応運動は要らないからなぁ…。

 日本語って、口の前のほうだけでしゃべれてしまう言語だ。欧米のことばって、口の奥まで立体的に使わなければ発音できないことばが多いよねぇ…。このあたりも管楽器の発音や呼吸に関係してくるだろう。それからJWECCのポップス講座で庵原さんが、「オペラにイタリア語が向いているのはことばの終わりが母音で終わる言語だからで、逆にジャズに向いているのは子音で終わる英語なんだ。」と言ってみえたように、やっぱりことばって音楽と密接に関係あるよね。ニューヨークのジャズメンたちがフレーズを言葉で歌うときは「Du」とか「Da」とかの濁音なのですよ。あと、ドビュッシーやラヴェルはフランス語みたいだし、ベートーベンやワーグナーはドイツ語っぽい。。


 あっ、WBC日本代表、2連覇おめでとう(^o^)すごい!!