2009/08/28(金) コンクール(3)
 日本のコンクールは減点法だと言われることがある。傷がなくて整っているのがいいんだ、と。でも、少なくとも吹奏楽コンクールに限って言えば、それは参加する側が必要以上にそう思い込んでしまっている部分が少なからずあると思う。

 で、コンクールの意味って、なんだろう…。音楽で競い合う、音楽に点数がついて、順位がつく…。たとえば野球やサッカーなら、わかりやすく点数がつくし、レースの世界なら、1/1000秒までタイムが出る。でも、音楽ってどう評価されるのか、なんのためにコンクールに出るのか…

 コンクールって、『よりいい演奏』を求めて、それを競い合うところだと思う。いい演奏っていうのは、傷のない演奏とは限らず、また、自己満足でも独りよがりでもない。答えも1つではないだろう。だから、それに点数や順位をつけるのはどうかというのにも、たしかに頷ける。

 でも、ひとつ言えるのは、『音楽で勝つ』ってのは、以前の自分(たち)に勝つってことなんじゃないかな。より良い演奏を目指すんだから。。そして、それを競い合う場が、コンクール。そう思う。