2009/08/26(水) コンクール(1)
 ある、かつての生徒が、最近コンクール(吹奏楽コンクール)が嫌だと言っていた。コンクールは評価がついてくるモノだから、勝たなきゃ意味がない。音楽で勝つって、何だろう…、って。

 ある指導者が─その人は優秀な指導者なんだけれど─、「いい演奏と、コンクールで勝つ演奏は違うんだ」と言っていた。その意味にもいろいろあるんだろう。。だいたいコンクールって、何がどう評価されるのか…。

 「100点から始まって、音が合わない、リズムが合わない、音色が濁る、テンポが転ぶ、1つ何かあるたびに減点されていく。コンクールなんてそんなものだ」と、また別の優秀な指導者が言っていた。たしかにそういう面もあるだろう。そういう意味では、『いい演奏と、勝つ演奏は違う』んだろう。

 でも実はぼくは、『いい演奏』と『コンクールで勝つ演奏』が違うとは思っていない。コンクールの評価だって、マイナス法、減点法ばかりではないはずだし、傷や濁りの一切ない演奏をしたからといって、それだけでは絶対に全国大会までは行けないのも事実。もし、『いい演奏とは違う演奏をしないと勝てない』のだったら、ぼくもコンクールが嫌いになったかもしれない…。