2009/06/27(土) F1分裂
 久々にF1の話だけど、先週21日のイギリスグランプリあたりから、『F1分裂』の動きがさかんに伝えられるようになった。FIA(国際自動車連盟)の決めた規則に不満な多くのチームが、F1に代わる新シリーズ立ち上げを宣言したのだ。

 いや、もしぼくがチーム関係者でも、不満に思うよ。FIAは来年各チームに、多くのチームが受け入れがたいほどの大幅な予算制限を課して、従わないチームには車両の規則をうんときびしくすると言ったのだ。これ、ファンの立場から言っても、ちっともおもしろくない。ひとつの競技に2つの車両規則が存在することになる。これ、レースじゃないです。

 FIAが各チームに今年課したKARS(エネルギー回生システム)というやつも、ブレーキで減速するときに発電機でエネルギーをバッテリーに回収保存し、加速でそれを使えるというものだけど、あんなのエコでもなんでもなくて、そのためにチームは莫大な開発費を使わなきゃならず、しかもこれを使うチームと使わないチームが存在するからレースがつまんない。

 こんなふうに毎年のようにルールが変わり、FIAはバカみたいにメンツにこだわるばかり。しかも、チームや観客とは関係ない人たちがF1の利権を貪っている。チケットは高騰し、サーキットによっては観客動員も悪い。ぼくもわざわざチケット買ってまで見に行きたくはないもの。

 いや、いっかい分裂すればいいと思うぞ。結局最終的にFIAが折れて分裂は回避されたらしいけど、なんだかくだらんよねぇ。ドライバーやチームや観客のことなんかちっとも考えてない団体が仕切ってるんだから、そりゃつまらんよ。。