2008/03/19(水) F1開幕
 今年もまたF1開幕。この前の日曜日はオーストラリアグランプリ。
 今年のF1はトラクションコントロールが禁止になった。トラクションコントロールというのは、アクセルを踏んだときにエンジンのパワーを自動的に調整して、タイヤが空転するのを防いでくれるハイテクアイテムだ。なにしろF1マシンは重さが600kgしかないのにエンジンは700馬力もある(普通のクルマは軽いヤツでも1トン以上、エンジンはせいぜい百数十馬力)。タイヤが空転すると、加速の効率が悪かったりマシンの動きをコントロールできなくなったりする。
 そのハイテクアイテムがなくなったことで、ドライバー腕試しの要素が多くなった。レース中も、マシンの挙動を乱しながらコントロールする、そんな場面が増えた。これはおもしろい。ドライバーがアクセルの微妙な開け方でマシンをコントロールしなければならなくなったからね。
 アクセルの微妙な開け方、つまり、ペダルの踏み方を微妙にコントロールするのだけれど、これ、普通のクルマでやるのは簡単。そんなに大変なことじゃない。でもね、あのスピードで走って、加速減速やコーナリングでは激しいGがかかるなかでそれをするのは大変。レーシングカートですら、これは大変なのだ。慣れないとコーナリングGで足がペダルからずれちゃう。身体を支えて、でも足はアクセル(右足)とブレーキ(左足)を微妙にコントロール…。きっとF1マシンではなおさら大変なんだろうな…。