2008/03/11(火) 歯の話(8)
昨日までの日記で書いたように、まあ、いろいろあった。こんなふうだから、『もう、やめよう』と思ったことも、何度もあった。でも、音楽取ったら何も残らんのよね^^;。とりえも楽しみも、ほんと、なんにもない。レースは、そりゃあすっごい面白いけれど、もう今から上にいけるわけでもないし、あれを仕事にできるわけでもない。
今は経済的な理由でレースしてないけれど、レースのダミーグリッドで出走を待っている時って、ステージの比じゃないくらいに緊張する。もう、どうにかなってしまいそうなくらい。で、ローリングラップが始まってもまだドキドキしているのだけれど、スタートラインに向かって加速していくとグーンと集中していける。夢中になる。そんなところがすっごいおもしろい。でもあれは、あくまでも趣味。
バンド指導も、すっごい面白い。中学高校のブラスとか指導してて、一緒にコンクールに向かっていく時なんか、『こんなバンドの顧問になれたらどんなにいいだろう…』と思う。実は、教員採用試験だって受けたことがある。。一度だけだけどね。音楽取ったら何にも残らない。でも、バンド指導だって音楽だしね。
演奏の現場や指導の現場で気付いたことだけれど、ハーモニーや、フレーズの流れや、ビートや、、そういうものが、『聞こえる』人と『聞こえない』人とがいるみたいだということ。たとえば、どんなハーモニーで、今、どこの音で濁ってて、それはどの楽器か…。どうやらぼくは『聞こえる』人らしい。それに、いっぱいスコア読んだり書いたりしてきたことなんかも武器になるだろう。さんざん苦労したならしたなりに、その分プラスになっていることも、きっとあるだろう。だから楽器の『技術』では若い子たちに勝てないかもしれないけど、とりえがないわけじゃない。
まぁでもはっきり言って、苦労がどうとか条件がどうとかなんて、聴いているお客さんにとってはどうでもいいことだ。だからステージでは、技術だとか奏法だなどというくだらないものは全部忘れて、音楽の中に入ることが理想だと思っている。『技術』を聴かされるコンサートなんてつまんないしね。