2008/03/10(月) 歯の話(7)
 さて、横須賀に行き、根本先生の診察。ぼくの歯を見て、「こりゃトロンボーン吹きの歯じゃないよ。よくこんなんで吹けるね。」と言われた。まぁ歯並び悪いのはわかってるけど、ショックだった。で、歯列の乱れをカバーするアダプターを5個ほど作っていただいた。値段はタダ。いい先生である。
 でも、当時はつぶれていたから、それを使ったほうがいいものかどうか、どこがどう変わるのか、さっぱり判断できなかった。で、ちょっと違和感もあるし、結局使わず仕舞ってしまった。
 発音できない、アンブシュアを支えられない、耐久力がない…。いや、バテるんじゃなくて、『吹けなくなる』のだ。バテるのとは違う。この時のトラブルは、前2回(八重歯と、事故)とはくらべものにならないくらい、大変だった。抜いてしまった1本の奥歯は、実はアンブシュアの大切な支えになっていたのだ。それが、なくなった。でも、年月をかけて少しずつそういうものを克服していった。
 ただ、15年以上経ってもなお、『納得』とはいかないところがあった。いや、自分的にはまだまだ違うと思っていた。で、昨年暮れ、ふと思い出して、昔、根本先生に作っていただいたアダプターを引っぱりだして試してみた。しかもいきなり仕事で使った。こういうところが『懲りないヤツ』である^^;。
 5つあるうちの1つ。これが、なんだかいいのだ。『普通に』吹ける。これなら、納得いく吹きかたができそうだ。いかに自分が今までひどい条件で吹いていたのかもわかる。
 講習会やレッスンで、「歯並びが悪くてもトロンボーンが吹けますか?」という質問を受けると、自分の歯を見せて、「これでも吹けるよ。」と答えている。自分より悪い歯並びにはめったにお目にかかったことがない。でも、う〜ん、、それ(悪い歯並び)にも限度はある、のかもしれないね。。

(明日の日記に続く…)