2008/03/02(日) 歯の話(1)
 昨年の暮れから、トロンボーンを吹くときに、以前横須賀の根本先生に作っていただいた歯牙アダプターを使っている。根本先生というのは、横須賀で開業しておられる歯医者さんで、管楽器奏者への理解が深く、毎週土曜日は管楽器吹きの歯の相談や診療に無料であたっておられる(今でもそうかな…?)先生だ。
 ぼくは歯並びが悪く、いや、それだけならまだいいのだけれど、今まで歯ではさんざん苦労してきた。あまり誰にも話してこなかったけれど、ちょっと連載で書いてみようと思う(日記で連載するなよな^^;)。何日続くのかわからないけれど…。
 まず、じつは高校生の頃まで、左右2本の八重歯があった。これがくちびるに裏から当たって、楽器を吹くとよく切れた。さらにマウスピースのセッティングも八重歯に合わせなければならなくて、不自由だった。
 ぼくはハイトーンが出ない子だった。高校2年になってもHiBがかすりもしなかった。テューバの先輩に、「おまえっ、トロンボーン1年間も吹いてHiBも出んのか。貸せ!」と楽器を奪われ、みごとなHiBを鳴り響かせられたりした。音大受験(そんなんで音大行くって言うのも今考えれば無謀だけど…)のために2年の夏からついた先生にも、「音大受けるんならHiBやHiCぐらいポンと出してくれんと困るなぁ。」と言われた。高校2年のコンクール自由曲がジェイガーの『シンフォニア・ノビリッシマ』だったのだが、イントロ終わりのハイトーンが出なくてオクターブ下げたしなぁ^^;。情けなス。で、邪魔な八重歯がなければ、もちょっとハイトーン出るんじゃない? と考えた。くちびる切れるのも困るし…。

(明日に続く…)