2008/02/12(火) 改変
 昨日の『惑星』だが、ホルストはこの曲に厳格な制限をしていて、楽器を変えることも、編曲することも、どれかの曲を抜粋で演奏することも許さなかった。そりゃ、作曲にしろ編曲にしろ、書くからには熟考を重ねているのだから、安直に書き換えられちゃたまらない。その気持ちは、わかる。。
 でも、著作権が切れた関係で(ほんとのところはどうか知らないけれど…)、いろいろな編曲や改変が行なわれるようになった。でなかったら、13管楽器の『木星』なんてのはもってのほかだろうな^^;;。いろいろある中には、平原綾香のデビュー曲『Jupiter』なんてのもあるしね。
 ホルストの著作権は切れても、新しく書かれた編曲版や、『Jupiter』には、もちろん著作権がある。ちなみに、著作権の保護期間は日本では作曲家の死後50年(海外のものは国によってはプラス戦時加算)だが、イギリスは70年だ。
 ところで、ホルストの惑星に『冥王星』がないのは、作曲当時まだ発見されていなかったから。で、存命中に冥王星が発見されたけれど、ホルストは『冥王星』を書き加えなかった。でも、近年、『冥王星つき惑星』なんてのがあるらしい^^;。イギリスで書かれたのだそうだが、書かれた途端に、冥王星は惑星じゃなくなっちゃった^^;。しかし、そういう『書き加えよう』って発想、なんで出てくるかね^^;。いや、いいけど…
 ベートーベンの第10交響曲とか(これもイギリスだったな…)、完成版『未完成』ってのもなかったっけ…。でも、そういう意味ではモーツァルトのレクイエムだって、Lacrimosa以降はそんなようなものだし…。