2008/12/29(月) 耳コピ(2)
 耳コピを始めた頃は全然わかんなかったんだけど(だいたい楽譜の書き方も知らなかったぞ)、どして聞こえるようになったんだろね…。聴いたメロディをおぼえて楽譜に書く。そして、だんだん和音が聞こえるようになって、いろんなものが聞こえるようになる…。

 学生の頃、アンサンブルをしていて、マーチかなんかのあとうちで、合わなかったことがあった。音の1個1個のタイミングが合わないんだけれど、それが、たとえば遅いからって、じゃ、ちょっと早めに吹けば合うのか…、あれっ、なんか違うぞ。なんか大事なこと忘れてない? と。その音の向こう側で、その人がどういうテンポを感じているのか、それが合わなきゃ合わないんじゃん。って気づいて、そしたら、回りの人の出してる音の向こう側にある、その人が感じてるテンポをだんだん聞く(感じる)ようになった。

 前にも書いたけど、聞こえるのって『聴力』じゃない。これはバンド指導者の仲間が言っていたことだけれど、脳で聞くんだから、聞く脳があるかどうかだ。音程が、ハーモニーが、音の形やテンションやスピード感や、テンポ感、ビートが。。たとえそれを聞き分ける脳があっても、必ずしもいい演奏やいい指揮やいい指導ができるとは限らないけれど、聞き分ける脳がない人がいい演奏やいい指揮やいい指導ができることは、絶対にないと思う。