2008/11/04(火) 著作権
小室哲哉さんが著作権譲渡にかかわる詐欺容疑で逮捕された。これって、『振り込め詐欺』じゃん!! いや、それよりひどいよね。
自分が作った全806曲(だっけか…)の著作権を10億円で売ろうとしていた…!? でも著作権は実際は全部出版社が管理していて、譲渡する権利は本人にはなかった。でも、にもかかわらず、一部の曲については、自分の会社に著作権を移す手続きを文化庁著作権課にしていた。二重譲渡やね。
だいたい著作権って、金儲けや何かの担保のためにあるわけじゃないんですけど。。作詞したり、作曲したり、編曲したり、演奏したり(著作隣接権)した人の作品を守り、文字通り権利を守って創作創造活動を守るためにあるのだよ。
法的には文化庁に届けられたものが有効らしいけど、手続きが面倒だからたいていの人はそこまでしない。覚書、契約書で済ませちゃう。二重譲渡もばれにくい。そういう盲点をついた詐欺やね。制度が複雑で手続きが面倒でわかりにくいのが問題だと思う。
著作権管理をしているのはJASRACだけれど、登録するとたとえば自分の曲を『出版』するだけでずいぶん金がかかるみたいだし(やったことないから知らんけど)…。著作権管理なんてことは、やっぱり文化庁が一括してすべきだと思うし、いろいろな制度もわかりやすく適切なものにすべきだと思うよ。
ところで、これだけデジタル全盛の世の中になってなお、コンサートなど生の演奏を聴きに来る聴衆の数は増え続けているんだそうだ。逆にCDや音楽ソフトの生産は減少を続けている。ネット配信の増加もあるんだろうけど、コンサート入場者数が増えているっていうのはいい傾向だと思う。
どんなに技術が進歩しても、どんなに世の中が変わっても、やっぱり音楽はナマがいいのだ。