2008/08/08(金) 『聞こえる』って!?
 ハーモニーが、ユニゾンが、澄んでいるのか、濁っているのか、どう濁っているのか、ビートが、どれくらい合っているのか、ずれているのか、どんなビートを感じて演奏しているのか、どんな音のことばが奏でられているのか、それはそろっているのか、乱れているのか…、そういうものが聞こえたり、聞こえなかったりするのって、なんなんだろう…。バンド指導仲間と話した。

 それって、『聴力』じゃあない。彼曰く、「どんなに耳から入っても、聞く『脳』がなかったら聞こえないんだよ」と。。まったくそのとおりだと思う。聴力じゃないよね。そして、まず『聞こえ』なかったら、なにひとつ始まらない。

 ぼくは時々レッスンでレントゲン写真を生徒に見せる。以前に、この日記にも書いた…。でも、医者っていうのは、あんな写真一枚見ただけで病変を見抜く。ぼくが見たって病変なんて全然わかんないだろう。でも、もしそれを医者が見落としたら、大変だ。

 ぼくはきっとどんなに食べ較べたって、天然カキと養殖カキの違いなんかわからないと思う。でも、料理人といわれる人は、一口で見分けるんだろう。一体なにが違うの?

それだって、視力や舌の神経の違いじゃないんだろう。やっぱり『脳』が違うんだろうねきっと。