2008/06/26(木) バズィング
 今月号のパイパーズに、東京藝大教授でホルン奏者の守山光三さんのインタビュー記事第2弾が掲載されていて、興味深く読んだ。今回はバズィングの重要性、タンギングと呼吸をばらばらに捉えることの危険性が書かれている。

 正しいバズィングって難しいのです。バンド指導に行って、子どもたちがマウスピースでやっているのを聞くと、たいてい(9割以上は)くちびるを固めて、つまった音で、地声のバズィングをしている。これ、逆効果だと思う。「あぁ、そんな練習、やめればいいのに…」と思う。こういうバズィングをしている子たちが、この記事の表面だけを読んで、「これでいいんだ」って思ってしまったら危険だと思う。

 じゃあ、いいバズィングとダメなバズィングって何が違うのか…。文章だけではなかなか書けない。でも、くちびるが固くなってしまっているかどうかというのはある意味表面的なことで、筋肉の使い方なども違うんだろうけど、ほんとうは呼吸が違うんだと思う。のどのポジションであったり、横隔膜の動きであったり。守山さんはインタビューの最後のところで『魔法瓶』というたとえで言われているけれど、結局みんな言わんとしていることは同じだと思う。