2008/04/19(土) またまた、昨日の話にもちょっと関係あるけれど
 今年のアンコン愛知県大会の閉会式の、連盟理事長さんか事務局長さんかわからないけれど、講評の中で、「バンドがいい音を出すようになってくると、不思議なことに、子どもたちも生き生きとしてくるんですね。」というようなことを言われた。ほんとうにそのとおりだと思う。

 ダメなサウンド、ばらばらな音のバンドは、雰囲気や表情も、まるで『だるい』『つまんない』って顔に書いてあるみたいだ。それが、合奏がいいサウンドになってくると、ほんとうに子どもたちも生き生きとしてきて、楽器を吹くことが楽しくて楽しくてしかたがない、という感じになってくる。見違えるようだ。不思議だよねぇ…

 ダメなときは、どんなに「楽しいよ」って言葉で言ってきてもダメで、ほんとうは楽しくないんでしょ、っていうのは表情や雰囲気でよくわかる。そういうバンドに「上手だよ」などと言ってみたところで、全然伝わらないだろう。逆にいいときは、「楽しい」なんて言葉で言う必要もない。体中から楽しいエネルギーが出てる。

 だから、音を出す前に指揮台から子どもたちの表情をみただけで、どんな音を出してくれるのかだいたい想像がつくし、実際そのとおりなことが多い。たとえその予想に反してあんまりいいサウンドじゃなかったとしても、生き生きしたバンドは短期間ですぐ伸びる。

 うまくなっていい演奏をしてくれることがもちろんうれしいけれど、それ以上に、演奏することが楽しくて楽しくてしかたがない、となってくれることが、いちばんうれしい。