2008/04/11(金) リードは通過点
 バンド指導に行って、特にシングルリードの楽器で鳴らない、響かない子がいると、時々やってみるのが、「音なんか出なくっていいから、楽器に息を流してごらん」と言って、息だけ出させる方法。ゆったりした息が、楽器全体に流れていくように…。

 なんでそんなことをするのかというと、鳴らない子の多くが、リードに息を当てに行っているだけだったりするのです。リードは通過点で、楽器が共鳴するから鳴る。これはでも、シングルリードに限らずどの管楽器でも、もちろん金管楽器でも同じ。

 金管の場合は、くちびるは単なる息の通過点で、楽器が共鳴するから鳴る。くちびるをいっぱい振動させることがよく鳴ることではない。これって、中高生だけではなく、ともすると大人も忘れがちなこと。

 ぼくらでも、体調が悪かったりしてくちびるが反応しないと、やっぱりくちびるで息を掴みにいってしまう。子どもたちにはあれだけ言っているのにね…。くちびるは単なる息の通過点、ノズルだととらえられると、のどがちゃんと歌っている。