2007/03/02(金) 流される…
昨日の日記で、「流されるだけの人」と書いて思い出したけれど、昔、オーケストラで一緒に吹いたトロンボーン吹き。その人はもうやめてしまったんだけど、となりで吹いていると、悪い意味で、「なんとかなにごともなくあたりさわりなく最後までいきますように」という感じで、人の気配を当てにしているのがあからさまにわかるのだ。後からこっそりついてくるという演奏。
内心「このやろう」と思っていたぼくは、出る何小節も前から楽器をかまえて、しかも微動だにしないでバンっと出たりしてやったものだ。意地悪なのです。怖くて出れないっていうのはきっと、間違えて飛び出すのよりもずっと、精神的ショックは大きいと思うよ。思い知りなさい、という意思をこめて。
怖いのは、誰だって怖い。それはみんな同じ。でも、そこから(気持ちが)逃げてる人と、逃げない人、人の後からついてくるだけの人と、ちゃんと自分で歩いていく人とがいる(もちろん、自分勝手にってこととは違う)。一緒にブレスをする、アインザッツを出す、それは必要なことだけれど、それは、誰かをあてにするためにやるものじゃない。さいごにみんなの気持ちを合わせるためにやるのだ。