2007/02/13(火) 課題曲解説
 毎年恒例の吹奏楽コンクール課題曲トロンボーンパートの解説、今年もアップしました。自分の曲のが書きたかったゾ…。それにしても、書いていて思うけれど、やっぱり「よく合わせて」とか、「よく聞いて」とかいう言葉が出てくる…。
 吹奏楽って、ただ合わせて揃えて並べるだけで、個性がないという批判を時々耳にする。それはたしかにある意味では当たっているし、いろいろマイナスの面(たとえばコンクール自由曲の問題とか)もあるだろう。が、プラス面だって大きい。日本の管楽器層の厚さはやはり学校吹奏楽によるところが大だろう。
 ぼくは指導で時々、『吹奏楽は管楽器(と打楽器)でやる合唱だ』などと言ったりするけれど、合わせるというのは、音程と長さと発音とバランスが合えばそれでいい、などという単純なものではない。それだけ合っていてもバラバラにしか聞こえないバンドだってあるのだ。同じ歌になる、同じ気持ちになるというようなもっと奥が深いものだし、だからこそ、どれだけ一緒に吹いたかが効いてくる。決して整った音を並べるだけの無機的なものではなく、もっと積極的なものだと思う。
 さらに、トロンボーンってやっぱり合奏楽器だと思う。ハーモニー作ってなんぼの楽器だ。また、そこに醍醐味があったりするんだけどね。
 そういえば昨日、名古屋市内のある中学校の横を通りかかったら『憧れの街』が聞こえてきたなぁ…。