2007/10/21(日) バンド創り
 昨日ときょうは、吹奏楽コンクールの全国大会だ。チケットが取れなかった(即日完売)となげいていた人もいたなぁ…。昨日の中学、きょうの高校と、結果の速報が吹奏楽連盟のホームページに。それを見ながら、「へぇ〜」とか「おぉ〜」とか言ってみたり…。
 さて、きょうは吹奏楽講習会の講師。地区の中学校十数校のブラスが集まって、午前中は楽器別の講習。で、午後は4つのグループにわけてそれぞれ合奏をつくり、基礎合奏のやりかたや、曲の合わせ方などの合奏実践講座。ぼくも4人の指揮者の中の1人。
 ぼくの合奏では、いろいろやったけれど、基礎合奏の段階から「歌ってあわせる」ということを実践させてもらった。「木管の子たち、聞いててね」と言って、金管の子たちに吹いてもらって、それから歌って合わせて、もう一度、楽器で吹いて、「歌って合わせる前と後でどこが変わったと思う?」と訊いてみた。「・・・。」^^;
 こんなに変わってるのに、どうして気づいてくれないんだろう…。ピッチだってずいぶん合ってくるし、それ以上に大きいのが、『響きが合う』こと。とけあう。
 もしぼくがこのバンドの顧問なのだったら、すぐに気づいてくれなくても毎日繰り返し響きを作っていく中で、少しずつ気づかせてあげられるだろう。でも、そうではなくてぼくが振るのは今日だけなのだから、違いに気づいてくれなければ、そういうふうに耳を使っていなければ、明日にはまた元に戻ってしまうだろう。なにをやるかが大切なのではなくて、どう気づいていかにやるか、が大切。
 せっかく泉の中から宝石を見つけ出したのに、それが宝石だと気づかずにまた泉へ戻してしまうようなもの。もったいない。すっごい無力を感じる。指導者の聴講が少ないのも残念。
 響きの違いがわかる、ビートが感じられる、フレーズが聞ける指導者にめぐり合えれば、一人ひとりはわりあいよく音が出ている子たちなのだから、きっといいバンドができるだろう。