2007/06/28(木) 教員
 昨日の中学校のブラス顧問をしている先生は、昔からの知り合い。
 いろいろな学校のクラブに行くと時々思うこと… 外部指導者として行くのは、せいぜい年間数日、多くてもせいぜい十数日だ。やっぱりどこか「よその人」みたいな気がして淋しさを感じたりもする。だから、年間とおして部員たちと苦楽を共にする顧問をうらやましいと思うことがある。彼もそんなふうにここで時を重ねてきたんだろうなぁ…、いいなぁ…、と思っていた。
 それが、話を聞くと、毎年一年限りの非常勤講師(非常勤の先生は基本的にはその学校に1年間限りの赴任なのです)を何年も続けて、やっと2年前に教員採用試験に受かって、今の学校に赴任したのだそうだ。やっぱりみんな苦労しているのです。
 音楽大学も、教職課程の単位を取って教育実習に行けば、教員免許状をもらうことができる。中学校と高等学校の音楽教師の免許状だ。教育実習の期間は、ぼくの頃は2週間だったけれど、今は3週間。その3週間で、「先生になりたい」と思う人と、「ぜったいなりたくない」と思う人と、まっぷたつに分かれるのだと聞いたことがある。
 ぼくが実習に行った高校(母校です)、担任をしたクラスの子に、「先生は大学を卒業したら先生になるの?」と訊かれて、多分ならないかなぁ…、と答えたけれど(そしたらその子は「なればいいのに…」と言ってくれたけれど)、ほんとうは「先生もいいなぁ…」と思ったのです。。結局、愛知県教育委員会からいただいた教員免許状は、ずっとしまったままですが…。