2007/06/25(月) 成長
学校バンドも、行事がひとつ終わると、また次の演奏に向けてあたらしい曲に取り組むことになる。最初は譜読みに時間がかかるけれど、「来てもらっても、まだあまりできてなくて申しわけないです。」と言われることが、時々ある。
音が出るようになって、楽譜が吹けるようになって、その時点で来てもらって、曲を仕上げてもらおう、ということなのかな…。それもいいと思うけれど、やっぱりどの時点においても大切なことがあるのです。
たとえば、最初の、音が出るようになるまで。この時点において、音がならぶことよりも大切なことがあったりする。そこを押さえておかないと、のちのち苦労したり、いったん引き返すはめになったりするのです。
それから、譜読みの段階において。楽譜を読むということと、音楽を表現するということは、別々のものでもなかったりする。リズムや音を歌って聞かせる、吹いて聞かせる。それは、ただ単に音やリズムをおぼえてもらうだけではなくて、もっと大事な意味があったりもする。
もちろん、曲を仕上げる段階にも大切なポイントはあると思うけれど、そのそれぞれは別々のことではなくて、いちばん最初から全部つながっていることだったりすると、ぼくは思うのです。
本番がひとつ終わって、一息ついて次の曲に取りかかる。むしろそんな日のほうが、煮詰まっているときよりも成長が感じられたりしますね。