2006/04/10(月) 楽譜のこと(3)
 ほくは中学校で吹奏楽と出会った。プロフィールにもあるとおり、トロンボーンは高校から。中学のときはテューバを吹いていた。で、ぼくの中学校のブラスのきまりごとに、『パート譜は必ず自分の音楽ノートに写譜して使うこと』というのがあった。とはいえ、なにしろそれまで楽譜を書いたことなどない。それこそ、見よう見まね。8分音符も16分音符も同じ(旗1本)に書いて先輩に叱られたりした。一体どうやって読んでたんだろ...(汗)。
 実家に帰ると、その音楽ノートがまだある。顧問の先生は、楽譜を書くことからも学べることがある、と言われていたように記憶する。当時の経験が今にどう生きているのかはわからないけれど、たしかにそのとおりだと思う。オーケストラにしても吹奏楽にしてもアンサンブルにしても、“人”、“楽器”、“曲(楽譜)”、その3つがそろって初めてできるもの。“吹く”だけじゃなく、“歌う”、楽譜を“書く”(写譜や作/編曲)、スコアを“読む”、棒を“振る”、それから、いろいろな演奏を“聴く”…、それらの相乗効果で、それぞれが深まっていくところが大きいように思う。
 ところで、ぼくはトロンボーン吹きだけれど、楽譜を書いているときには、(作)編曲屋さんとしての視点がある。“吹いて気持ちいいこと”と、“こう吹いてほしいこと”の間には微妙なギャップがあったりなかったり... このまえ書いた楽譜には、替えポジションとして6pos.を使わなければほとんど演奏困難なところがあったりする^^;。でも、それを“よくないパッセージ”だとは思っていなかったりもする。決して“F管があれば6ポジションは不要”ではないのです。
 自分がいろいろやっているから言うわけじゃないけど、“いろいろな視点から見てみる”ことって、大切だと思う。