2006/03/15(水) 自筆原稿
 村上春樹さんの自筆原稿がインターネットオークションなどで流出しているのだそうだ。出版社の元編集者を通して流出したとのこと。高いものでは100万円を越す値がついたそうだ。
 今やコンピューターの世の中になって、作家もパソコンに向かって原稿を打つ人も増えているんだろうな... そうすると、“自筆原稿”などというものもなくなっていくのであろう。なんだか淋しい気もする。ぼくの好きな江國香織さんのように(今はもしかしたら違うかもしれないけれど…)原稿用紙に書く作家もいるだろうけれど。
 作曲の世界もそうで、「まだ紙に書いてるの!?」などと言われる世の中。コンピューターに向かって音符を“入力”している作曲家の方が、今や多いだろう。するといわゆる“自筆譜”などというものはないわけで、そこにはただデータファイルがあるだけだ。
 ぼくも去年の夏からコンピューターで楽譜を書くようになった。それまでの“紙に”書いた楽譜たちは、ダンボール箱に詰めて押入れにしまってある。数少ない作曲も、乱雑なメモ書きからパート譜だけ起こしたものや、しかもその原譜が紛失し、どんな曲だったか断片しか思い出せないものもある^^;。たとえば、“at The Daybreak Ocean”というジャズアンサンブルのオリジナル、もし楽譜をお持ちの方がみえたらご一報を!