2006/02/26(日) アレンジもの(1)
管楽器の雑誌“パイパーズ”の今月号に、吹奏楽コンクールにおけるアレンジ曲のカットの問題についての記事があった。読まれた方もみえると思う。
記事の内容は…、近年、管弦楽の大曲のアレンジものが自由曲として選ばれることが多く、その際、12分という制限から、原曲のイメージを無視したようなカットやテンポ設定などが見られる。考えてみた方がいいのでは…、というような内容。たしかにそうかもしれないなぁ。
夏のコンクールではないが、去年、アンサンブルコンテストのために金管アンサンブルの編曲をした。「これをやりたいけど楽譜がないから起こしてほしい。」と渡された中学生の演奏は、原曲のオケ曲とは似ても似つかぬアレンジと、勢いだけの演奏。これ、このまま書くのイヤだなぁ、と思い、原曲のスコアからアレンジし直した。
まず、調性。原曲はa-mollなのだが、渡されたアンサンブルの音源はg-moll。1音下げる意味などない。トランペットの楽譜からたかだかシャープが2個減ることが、そんなに大事? そのほかいろいろ、はっきりいっていい加減なアレンジとしか思えなかった。結局ぼくは原調で書いた。