2006/12/18(月) ライジング☆スター オーケストラ
ドラマ『のだめカンタービレ』では、各音楽大学の優秀な学生によるライジング☆スター(R☆S)オーケストラが、その演奏のすばらしさで世の中の注目を浴びるが、実際現実には考えにくいことだと思う。だいたい千秋真一のように学生の頃からあんなに注目を浴びる指揮者は、実際にはありえないだろう。
どんなに優秀な奏者ばかりでも、それだけでいいオーケストラができるとは限らない。一人一人が優秀でも、いいアンサンブルができるというのはまた違う能力だったりするのだ。
それに、音楽大学のオーケストラというのは何ヶ月もかけて曲を仕上げる。ところが、プロになると2回か、せいぜい3回のリハーサルで曲を仕上げなければならない。10回も合わせればサルでも出来る。でもプロになると、2〜3回の合わせですべての音符を理解し、音にしなければならない。問われているのは楽器に関する基本性能ではなく、それができるかできないか、なのだ。
いろんな意味で音楽の流れを即座に理解し、つねにちゃんとその中にいることが要求される。それは音楽大学の中だけで身につく能力ではないだろう。