2006/12/15(金) 後世に名を残す
 音楽は、その場で消えてなくなってしまうものだから、演奏家は後世に何かを残すということができにくい。「なにか残せるものができるといいな…」という話を、このごろよく聞く。昨日もそんな話になった。
 作曲家の名はたくさん残っているけれど、それにくらべて演奏家で後世に名を残す人は、たしかに少ないかもしれない。が、たとえばグレンミラーはオーケストラを作ってそれが現在も残っている。歌手であり興行主であるエマヌエル・シカネーダーは、モーツァルトに「魔笛」を書かせたことで後世に名を残した。
 何か残るものを…、となると、作曲を考える。ぼくも今年は何曲か書いた。そんな話になると、決まって出ることばは、『才能』。才能、ぼくも持ち合わせてないと思うゾ。それにぼくは、作曲は誰にでもできると思っている。作曲とは、メロディを自分の中に探しに行くことだと思う。