2006/10/28(土) 絶対音感
以前ぼくの生徒で、「今のAは442.5Hzです。」というくらいに完璧な絶対音感を持っていて「人間チューナー」なんて呼ばれていた子がいたけれど、ぼくには絶対音感はまったくない。チューニングの音がBなのかAなのかは、かろうじてわかるかという程度。
高校のころ習っていたソルフェージュの先生が、「絶対音感じゃない人は移動ド!」という方で、ぼくも移動ドをたたき込まれたのだけど、おかげでとても助かっている。大学に入ってからもソルフェの授業は、まわりが固定ドで歌う中、ぼくともう一人、大声で移動ドで歌っているのがいたなぁ。絶対音感じゃないのに固定ドで歌う意味はないし、絶対音感じゃないことは別になんの不利でもない。
今は、トロンボーンを吹くのも楽譜を書くのも、全部移動ド。手は自動、頭は移動ド。だから音感で迷子になることはないし、移調楽器を書くのも平気。ただ、どんな曲でも、今、自分が何調にいるのかを把握していることは大前提。曲によっては、調号と違う調性にいることはしょっちゅうある。そのかわり、いつでもその調性の中にいられる。いろんな意味で。
まあそんなふうだから、まったく調性のない完全無調の現代音楽がもしあったら大嫌いである。そんなのつまんないしね(^^;。めちゃくちゃ吹いていいんなら大好きだけど。発散になって(^^)。