2006/09/26(火) 崩壊
自分の曲が音になる現場に作曲家として居合わせるのは、トロンボーンを持ってステージに行くのよりもずっと緊張するものだ。が、きょうのコンサートは、違う意味での緊張の方が大きかった。『無事、通るだろうか…』(汗)。
箏、十七弦、フルート、バイオリン、4人ともとっても魅力的な演奏をされる方で、また共演、楽曲提供などする機会があればいいなぁ、と思ったし、ぼくの曲でも大変健闘していただいた。が、いかんせん、ピアノの連弾が…。ミディアムの4分の4拍子なのに、テンポはとれない数は数えられないで、まるでシロウト。練習でも、2回に1回もまともに通らなかったのだ。あんなにわかりやすい曲なのに。1ヶ月近くも前に楽譜を渡してあるのに…。
本番はなんとかしてくれるだろうと少しは期待していたのだが、表情と音からは不安がひしひしと伝わってくるし、前半から崩壊紙一重。バイオリンの方に救っていただいたりしたのだが、後半はさらに、ピアノが『およそ1小節』乗り遅れたままで最後まで。わりあい和声の変化がある曲だったので、まるで残骸^^;。
もしぼくが演奏者としてステージにいたとしても、あの崩壊は修復できなかったろうなぁ…。お客さんに、ほんとうはどんな曲なのか、少しは伝わったかなぁ…。伝わらなかったろうなぁ…。聴きに来ていただいた方にはほんとうに申し訳ない。演奏後に作曲者は客席からステージに呼ばれるのだが、呼んでほしくなかったなぁ…。ムッとするわけにもいかず、がんばってニコニコはしたけれど…。
あれではあまりにも曲が可哀相(あわれで、同情にたえないようす[学研国語辞典])だ。今夜のことは『貸し』にしておきますので(高いよ)、次回公演の折には必ず『やり直し』をしていただきたい。ぼくがピアノ弾こうかな、、いや、それも世のピアニストたちに対して失礼だ。