2006/09/21(木) 心構え
 バンド指導での話だが、合奏に集中力がなく、なんだか気がつくと同じ注意ばかりしている。「背もたれに背中を付けちゃダメだよ。」「そこは伴奏だから、少し小さめにね。」… 今まで何度も言ってきたことなのに、なんだか練習がムダに思えてくる。
 そういえば、ある吹奏楽コンクールでの話だが、「この音はフラット!」って何度も伝えたのに、本番、でっかい音でしっかりフラットの落ちた音を舞台袖で聞いたときは、その場でヘタり込みそうになったなぁ…(^^;。一回言っただけでわかってくれる子も、いるのになぁ…。
 話を戻すが、音も、「楽譜の音を間違えずに出してるんだからいいじゃん。」というふうに聞こえる。疲れているのか知らないが、指揮者が構えてもすぐに楽器を構えない子もいるし…。そういうのって、注意してもらえるうちが花。
 どんな思い、どんな気持ちで音を出しているのかって、やっぱり伝わるものだ。それは大人も子どもも関係なく、また、技術とは別のものだ。無造作な音はとんがっている。それはもう音楽じゃあない。でもぼくも中学生の頃、吹奏楽部が嫌で、いい加減な音を出していたこととかあるけれど…。
 どんな心構え、どんな気持ちで楽器や楽譜と相対するのか、また、ものごとに取り組むのかって、大切なことだ。ただし、単に技術の拙さや練習不足をそういう話にすりかえて誤魔化すのは大嫌いだが。