2006/08/19(土) バリバリ吹く
 ぼくがトロンボーンを始めたのは高校から。中学の吹奏楽部ではテューバを吹いていた。「テューバは音を割っちゃダメだよ」と、顧問の先生に言われたのか誰に言われたのか忘れてしまったが、片やトロンボーンの先輩はバリバリと吹いてみえたのが印象に残っていた。『そっか、トロンボーンなら音割ってもいいんだ…』とそのときに思ったのが、高校でトロンボーンを選んだ理由のひとつかもしれない。
 そんな中学生の頃、顧問の先生からさりげなく「きみは才能があるよ」と言われたことがある。あとで考えれば、貴重な男子部員をつなぎとめるためのヨイショだったのかもしれない。内心、うれしかったというよりも困惑のほうが大きかったかな…。なにも知らなかったし、高校生になってから思い返しても、ただ力まかせにバリバリ(ほんとうに下品にバリバリと)吹いていただけだったから。
 でも、今、バンド指導をしていて思うけれど、テューバを“バリバリ”吹くって、そんなにたやすいことではないのかな…。「まずもっとしっかり息を使って音を出そうよ」と思うことが実に多かったりするからだ。
 当時の自分の音を今聞いたらどう思うかわからないけれど、そういう部分はクリアしていたのかもしれないなぁ。でもそれは、才能とかではないと思うけどなぁ…^^;。