2006/08/17(木) 耳
 台風が九州に近づいているそうだが、きょうは愛知でもかなり雨が降った。せっかくだからもう少し涼しくなってくれるとうれしいのだけど…。
 昨日は耳が大事なんて書いたけれど、これは鍛え方しだいで誰でも必ず身につくものだと思う。まず大切なのは、あたりまえだけど、いい音、いい響きをたくさん聞いて、耳におぼえこませること。それも、できればナマで。音が合うには、周波数が合うだけではダメ。
 さて、実際、ユニゾンやハーモニーが合っているか、それとも濁っているかは、ほとんどの人がわかると思う。高いのか低いのかわからない、という声はよく聞くけれど、だからといって何もしなければ、いつまでも合わない。合ってない、と思ったら、あてずっぽうでいいからスライドを動かしてみる。それを繰り返しているうちに、だんだんとわかるようになっていくものだと思う。
 合奏中のユニゾン、瞬間的にスライドを数ミリ抜くと、となりは同時に数ミリ入れている。音が出た瞬間に歩み寄る耳。トロンボーン吹きって、無意識に身体がそういうふうに反応するものだと思う。
 昔の話だが、どんなに合わなくても絶対スライド動かさないのがいた。そいつは結局やめてしまったけれど、もう隣で吹くのは嫌だと思ったなぁ…。