2006/07/15(土) 船頭
昨日書いたことに関連するけれど、最近、コンクール審査員を何度もされている方と一緒に飲む機会があって、その方が言われた一言、「吹奏楽コンクールって結局は指導者のコンクールなんだよね…」、うーん、やっぱりそうかもしれない。
美しい音を創る、リズムを整える、ハーモニーを合わせる、吹き方や音色を整える(これらはやり方しだいでは決して無機的なことではないと以前に書いた)、さらに、表現する…、方法論は誰でも知っていること。でも、実際にそれをやるときに大切になってくる絶対必要なモノは、聞き分ける耳。すばやく聞き分けて、的確な指示をする。また、導く手腕や指導力。そして、ちゃんと楽譜を読み取る力や、バンドを音楽に集中させるエネルギー。それらは指揮者、指導者に要求される能力だ。理屈じゃないのだ。船がどうなるかは、やっぱり船頭次第。
「よく聴くと一人一人はけっこう上手いのになぁ…」という演奏はたくさんある。ほんとうにもったいないと思う。