2006/07/14(金) 羅針盤
 昨日の学校の先生も、ぼくが合奏をしているあいだ、楽譜を見ながらぼくの指導内容を書き込んでおられた。このごろ行っている別の学校も、顧問の先生が3人ほどおられて、指導内容をメモされている。これはだいたいどこの学校に指導に行っても、そうだ。
 ぼくら外部指導者が指導に行くのは、多い時期でもせいぜい週に1回程度。毎日子どもたちと顔を合わせているのは顧問の先生だ。やっぱりいちばん大きいのは、顧問の先生の力。ぼくたちに“まかせておこう”とか、“なんとかしてもらおう”というスタンスよりも、子どもたちと一緒に“吸収しよう”という先生のほうがよくなるだろう。
 そして、本番があれば指揮を振るのも、通常は顧問の先生。特に学校バンドだとそうだが、音楽は結局指揮者で決まる。いや、音楽だけではない。もちろん“みんなで創る”という部分はあるだろうけど、たとえばパートやセクションならトップ、アンサンブルならリーダー、オケなら指揮者やコンマス、それが羅針盤になって音楽はできてゆくのだ。立派なタイヤが何本そろっても、いいエンジンがなければクルマは走らない。
 だからいろんな意味で、“吸収しよう”という姿勢の先生、そんな先生の学校には好感が持てる。