2006/01/19(木) 続、課題曲
 “吹奏楽のための一章”は、序奏を終えると速くなって、なんだかどこかちょっとサーカスみたいな感じもする楽しい曲。聴いているうちに、これもいいなぁ、と思えてきた。旋律が対位法的に絡み合う部分も多く、整理するのは大変そう。作曲者の堀内さんは高校の先生だ。「かなり技術的に難しいと思われる…」と書かれているけれど、いやいや、ほかの曲も充分に難しい。
 “パルセイション”は、全編のほとんどで8分音符が刻まれていて、テンポキープの練習になりそうな曲。終わりの方がなんだか一瞬ちょっとだけ“ラプソディ・イン・ブルー”を思わせる。作曲者の木下さんは今年の5人のなかで唯一、過去にも課題曲を書かれている人だ。それは昭和57年の“序奏とアレグロ”で、ちなみにこれが女性作曲者による初の課題曲なのだそうだ。ちなみにこの年は、昨年の課題曲と同名の“サンライズ・マーチ”(岩河三郎氏作曲)があった年。
 “海へ... 吹奏楽の為に”は、詩的できれいな曲。でも、これも難しそう。作曲の三澤さんはトランペット奏者。そういえば、過去の課題曲にも“海”またはそれにまつわるものをテーマにした曲は意外と多い。“マーチ「潮煙」”、“行進曲「マリーン・シティ」”、“渚スコープ”、“風紋”、“波の見える風景”、“北海の大漁歌”、“吹奏楽のための序曲「南の島から」”、“行進曲「砂丘の曙」”(ああなつかしい…^^)。
 毎年初めてその年の課題曲に触れたときは、“あぁ、大変そう”とか思ってしまうのだけど、聴いているうちに、やっているうちに、だんだん好きになっていくもんなんだんだよねぇ…。