2006/06/24(土) スズメの子
 このまえ実家に帰省したときの日記に、実家で育てている3羽のスズメのことを書いた。アルバムに写真がアップしてあるけれど、そのときにも書いたように、3羽それぞれほんとうに個性がある。
 えさをあげると、われ先にとピーピーいいながら大口をあけるのが、写真のまん中に写っている子。あとの2羽はえさ取りのライバルだとわかっていて、「オレが先だ!」とくちばしで小突く。なんてことするかなぁ…、と最初はあきれたが、まあ生命力旺盛だ。
 左に写っている子はいちばん大人しく、あとの2羽がえさをねだっている時も、静かにしている。同じようにおなかが空くのだろうに…。で、わざわざ顔の前にえさを出してやると、やっと口を開ける。こっちが気にかけてやるから良いが、そうでなければとうてい競争には勝てないだろう。
 さてコンクールシーズン。人間の世界でも、結果を出すには本気の意志をどれだけ持っているかだと思う。それがなければどんなスーパーテクニックがあってもダメだろう。F1を見ても、セナもシューマッハも、悪く言えば“勝つためには手段選ばず”とも取れるくらい勝利への執念を燃やしたドライバー。あの生命力旺盛なスズメの子のように…。
 今度実家に帰るのはいつだかわからないけれど、その時にはもうあの子たちはとっくに巣立ってどこかに行ってしまっているのだろう。なのであれが見納めだ。