2006/05/04(木) 吹奏楽指導って(2)
 少し前に名古屋のサックス奏者で指導者の方をインタビューしたときに、「大学に入ってきた子たちも、最初は合わせようとしかしない」という話になった。つまり、子どもたち、中学高校で“人と合わせる”ということしかしなかったものだから、音楽(表現)できないのだと(そのときのインタビュー原稿、どこにいったのか探しても見つからず)…。
 さらに、“合わせる”の質もいろいろ。たとえばピッチ。合奏で、ユニゾンが合わない、コラールが合わない…。これ、ひとつひとつ取り出してピッチ合わせるの、大変だぁ… と、思う。でも、「いっかい歌で合わせてみようか」といって、やってみる。そのあと楽器で合わせると…、少なくとも8割は解決です。
 パート練習だって、パッセージの中のユニゾンが、楽器の特性の関係で合わない。チューナー見ながら四苦八苦している。まずチューニングしたうえで、「パッセージはもうあなたたちの中に入っているんだから、楽器に任せず吹きながら自分の中で歌ってみようよ」と伝えるだけで、解決。
 これって“その場かぎりでとけてしまう魔法”なの? いや、ずっと効き続ける魔法にすることはできるはず。
 “高い!”“低い!”って、本番のステージでも誰かが言ってくれます? それに、高いから下げる、低いから上げる… 音って、それだけで合うものではないのです。
 この話、まだまだ続きそうだなぁ…