2006/04/28(金) 基礎練習本
 今、中学高校の吹奏楽部トロンボーンパート用の基礎練習本を書いている。
 高校ブラスのトロンボーンパート、その基礎練習を見ていると、いわゆるバンドメソッドやエチュードがいくつもあって、その中からあれこれと基礎をやっていたり、はたまた伝承のものなどといろいろで、なんだか整理されていない感じがある。そんな中で、「これもやったら?」などと新たな課題を与えようものなら、もうきっと混乱するであろう。基礎ばかりに追い立てられてもよくないしねぇ…。たとえば16分音符のスケール練習なんか、吹奏楽部トロンボーンに必要とは思えない。
 基礎練習に必要十分な内容で、個人でやらなければならないものは何で、パートでやらなければならないものは何で、それらをどんな順序でやって、どう取捨択一していけばいいのかということがわかりやすい、簡単な本。内容は、ほとんどは今までにあるものばかりで、でもそれが順序よくまとめてあって、これ1冊で基礎はできあがるというものを作っている。トロンボーンのウォームアップ教則本はたくさん出ているけれど、子どもたちが部活動で使うのには高度すぎたり内容が偏っていたりで、なかなか痒いところに手が届くものがなかったものねぇ…。
 とはいえ、出来上がっても当面は売ったりするつもりはなく、講習会の講師で行ったり学校に教えに行ったりしたときに使おうと思っている。というか、母校の子どもたちのために、というのが、書こうと思ったきっかけ。