2005/01/05(水) 尻を叩く前に
“学校で先生に怒られるから怖い”… そう訴える子ども。不登校になる子ども。たとえば部活動。先生は「ダメだ」「本気でやっていないからだ」「練習しろ」などと生徒を怒るばかりで、どうすればいいのか、やり方はちっとも教えない。まあ、よくある話である。
恵まれた学校だと各パート毎に専門の先生なりトレーナーがみえて、技術的な指導やフォローをしてくれる。そういう学校なら、顧問なり合奏指導の先生は“ああ吹け”“こう吹け”“今度までにやっておけよ”… ただそれだけでも務まるかもしれない。が、そのほか大多数のそうでない学校の顧問は、各楽器への技術的なフォローもしなければならないということ。
樹海に子どもを放り出して、「なんでおまえは富士山に登れないんだ!」などと言ってみたところで、そりゃ登れなくてあたりまえである。尻を叩く前に、道を示せよ。無能で歪んだ前近代的な精神論や根性論は、子どもをただ追いつめるだけ。
やり方を間違うと、知らない間に子どもたちを傷つけてしまうことになるから怖い。心しなければね。