2005/02/07(月) 幻のシンフォニー
 チャイコフスキーが未完のまま残した幻の交響曲『人生』が、チャイコフスキー財団などによって110年ぶりに補作完成されるらしい。なんと第一楽章はチャイコフスキーによってオーケストレーションも完成されていたとか…。第二、第三楽章はスケッチが残されており、それを元に補作完成し、モスクワで初演されるとのこと。
 何年か前にベートーベンの第十交響曲がやはりスケッチから補作完成され、イギリスで初演されたことがあった。ゆっくりな部分は第九の3楽章か悲愴の2楽章みたいだったな…。
 作曲家が未完で残し、死後に完成された曲は、ほかにもボロディンのあとをついでリムスキー・コルサコフが完成した『ダッタン人の踊り』とか、モーツァルトの死後、弟子のジュスマイヤーだとかが後半を完成させた『レクイエム』だとか、いろいろあるが、やはりどの曲も、“別の人が書いた”という匂いはしてしまうものだ。
 さて、チャイコのシンフォニーはどうだろう…