2005/10/19(水) 盗作(1)
 あるマンガに他作品からの盗用が発覚し、出版社が絶版の措置をとった。マンガだと、素材として写真集などから模写をすることはあるものだと聞く。はたしてどこからが“盗用”になるのだろうか…。今回のは他作品からのなぞり書きともいわれ、それはやはり盗用になるのだろう。
 音楽の世界、ことに編曲の世界ではどうなんだろう…。たとえば、この前ここに書いたムソルグスキーの“展覧会の絵”。ラベルのオーケストレーションを聴いて、もしそっくりそのまま楽譜に起こして「ぼくの編曲です」と言って発表したら、それは“盗作”だろう。でも、たとえば音源を渡され、「こんなふうに書いてください」という編曲依頼も時にはある。これ、盗作になるの? そもそも、それって“編曲”になるの?
 音楽の場合、音から楽譜に起こせるということもひとつの能力になるだろう。誰にでもできることではない。でも、たとえば絵画の世界だって、モナリザをそっくりに模写するのは誰にでもできることではないであろう。(明日の日記へ続く)