2005/10/14(金) 革新(2)
たとえばグレインジャーは、イギリスで民謡を拾い集めてすばらしい吹奏楽曲を書いた。彼の曲は、ただ“ちょっと民謡を吹奏楽でやってみたよ”なんていう程度の安直なものではなく、そこには彼の魅力がこもっているし、新しい世界を形作っている。誤解を恐れずに書くと、ほんとうに魅力的な吹奏楽曲って実際少ないと思う。オリジナルもアレンジも。
そういえばこのごろ吹奏楽もブームらしい。学校吹奏楽部の活動を紹介するテレビ番組のコーナーの影響なのだろうけど、ああいう部活の風景って、それを知らない一般の人にとってはそんなにドラマになるのな…。
話がそれたが、、“なにか今までにない新しいものを”と言うのは簡単だが、いや、それをただやるだけなら至って簡単だが、それによって、新しい魅力、新たな世界、人々の“感性に訴えかけるもの”を生み出すのは並大抵ではない。しかし、“今までになかったもの”を世に出す意味はそこにある。ただ珍しいだけでは意味がない。