2005/10/03(月) 全国大会直前!ホール練習見学記(4)
丸谷先生の合奏、やはり時には(しょっちゅう!?)厳しい言葉も飛ぶのだが、部の雰囲気は明るくて、ある意味なごやか。合奏で印象的だったのは、有名なことだが、とにかく“歩く”と“歌う”。丸谷先生の「歩こか!」の一言で、全員楽器を持ってステージから客席通路におりて、足踏みしながら吹く。つまりマーチング。しかも彼ら、8分音符単位で足を踏む。以前にも感心した一糸乱れないテンポの源は、この練習と、そしてもちろん、普段から手放さないメトロノームにあると思う。
そして歌う。合奏中、パートや個人を取り出して、納得いくまで声で歌わせる。で、「歌った通り吹け」と。ぼくもソルフェージュさせるため、ハーモニーさせるため、響きのイメージのため、生徒に歌わせることはある。が、淀工ではもっと応用的に“歌う”を実践されている。音のイメージは“歌う”から、という感じ。たとえば印象的だったのが、「クレシェンドしようと“考え”るな。歌え!」と。だからいわゆるよくある『クレシェンドが書いてあったので大きくしました。』などという感じの作為的で押し付けがましいクレシェンドなど、ここではひとつも聞かれない。