2005/09/19(月) モーツァルト
モーツァルトの音楽を聴いていると、なぜだかかなしい気持ちになる。普通の、俗な“悲しい”ではなくって、もっとなにか純粋な、透きとおった“かなしい”。
モーツァルトの楽譜は、ほとんど音階と分散和音だと言っても過言でないくらいに単純(おまえが言うなという声が聞こえそうだけど)なのに、その音には不思議な力がある。
いくつかのオペラと宗教曲以外、トロンボーン吹きには縁のない作曲家。お父さんのレオポルドはトロンボーンのためのコンチェルトも書いているけれど…。だから逆に、純粋に聴けるというところがあるのかもしれない。トロンボーンが出てくる音楽だと、聴いて楽しむことのほかに、少し“お勉強”的要素もあったりするからなぁ。
5才にして初めてのコンチェルトを書いた作曲家。単純に計算すると、だいたい半月強くらいで1曲書いていたペースになる。それも、フィナーレもコンピューターもない時代に、である。普通、ただ書き写すだけでもそれくらいかかるんじゃないのか!?