2005/09/17(土) 著作権
 ちょっと必要があって、著作権について調べた。作品を、演奏、録音、出版、放送などする時には、権利者(作曲家)に著作権料を納めなければならない、という決まり。これの保護期間はその作曲家の死後50年というのは、よく知られていること。ところが、そんな単純なものでもないんだなこれが。
 まず、戦時加算というのがある。サンフランシスコ平和条約にもとづき、第二次世界大戦の戦前戦中の連合国側の作品について、保護期間に戦争の期間を加算しなければならないという敗戦国不利益ルール。そんなのがあるのは知っていたけれど、その期間が10年以上あるのは知らなかった。しかも、国によって微妙に違う(日本が真珠湾を攻撃した日から、その国との平和条約が発効した日までだから)。
 さらにややこしいのは、たとえばロシアの作曲家プロコフィエフは1953年没。著作権は切れているはず。ところが、いくつかの作品についてはフランスの著作権協会がかんでいる。フランスの戦時加算は3794日。と、その曲の著作権はまだ生きているのだ。
 ぼくも、もし作曲するときはフランスかどっかに移住して…、あっ、戦前じゃないとダメなのか^^;