2005/08/13(土) 訃報
 指揮者で作曲家の榊原栄さんが、おととい(11日)心不全で亡くなった。榊原さんといえば、元新日本フィルのバストロ吹きで、やはり今は亡き山本直純氏の指揮と司会で一時代を築いた番組『オーケストラがやってきた』でも、ひげのバストロンボーンとして印象的だった人。小学校(中学校?)の頃、いつもテレビで見ていた。
 榊原さんは指揮者としても直純さんの後を継ぐ存在だったのに、まだ若くてお元気そうだったのに、ほんとうに驚いて言葉もない。まだ59歳なのに…。人の命ははかないものだと思う。
 トロンボーン吹きから転身して指揮者、作曲家、編曲家になった人は多い。いや、転身せずともトロンボーンを吹きながら楽譜を書いたり指揮をしたりする人は、なぜかほんとうにたくさんいる。ぼくもそうだけど、なぜなんだろう…? 暇だから(たしかに)…? 音域的に、役割的に、または座る位置から、オーケストラ全体のいろいろなことがよく把握できるからということはあるのかもしれない…。
 そんな中の一人、すばらしい音楽家であった榊原さんが亡くなってしまったことは、ほんとうに残念でならない。