2005/06/16(木) マニュアル化の弊害
 最近はそんなことをわざわざ言ったりしないのだろうけど、『長三和音の第三音は低め(短三和音の第三音は逆に高め)にとる』という、いわゆる“純正調”というやつ。
 これつまり、『長三和音を濁りのない(倍音に乗った)心地良い響きにしてみたら、“結果的に”第三音は平均律より13コンマ何セント低くなったよ』ってこと。だけど、その“理屈”だけでは何の役にも立たないんだよね…。理屈でハーモニーが出来るわけではないから。
 あと、根音は大きめ、第五音は次に大きめ、第三音は小さめ… というのもそう。そりゃ、和音の中のどの音かは把握して吹くけれど、物差しで計るみたいに大きくしたり小さくしたりするわけじゃない。そんなことしたらデコボコになっちゃう(汗)。それに第一、どういうバランスがいいのかはケースバイケース。
 なんでもそうなのかもしれないけれど、理屈だけが一人歩きをすると、ろくな結果にはならないんだと思う。やっぱり音楽はマニュアルでは出来ないんじゃないのかな… などと、ふと考えてみたり。。
 ものごとの本質を見失わないようにしなきゃ、という戒めかな。あっ、しょっちゅう見失ってるかも…(汗)