2004/11/28(日) 料理人家業
あたりまえのことだけど、編曲っていうのはかなり頭を使う。普通の事務仕事の比ではない。いや、移調楽器に合わせて楽譜を移調して書くなんていうことには、べつにそう頭は使わない。それは手が勝手にやってくれると言ってもいいくらい。それよりも、サウンドのイメージをふくらませたり、出てくる音をシミュレーションしたり…。
編曲って、料理に似ている。まず素材。豚肉や鶏肉は馴染みだけれど、子羊だとか猪の肉なんかが来ると、まずどんな素材なのか見極めなければならない。舐めてみたりかじってみたり…。
そして、どんな味付けにするのか。オーケストラだとスパイスや調味料がたくさんある。どんなソースにしたいから、どれとどれをどのくらい使って、どう火を通して…。
しかも、実際に料理を作るのは指揮者と奏者。アレンジャーはレシピを書くだけ。でも、かなり詳細なレシピだ。レシピを書く段階で、完成形の料理をイメージ出来ていなければならない。スパイスを使いすぎては味が濁る、足りなければ平板な味になる。
まあでも、実際どんな味になるのかは音が出てみなきゃ分かんないよね^^;。