2004/09/16(木) マウスピースと個体差(2)
さて、同じモデルなのに新品と自分のマウスピースとの鳴りの違い。個体差はあるだろうけど、もしかして経年変化!? 吹いているうちに、マウスピースの金属が変化したのか...。
金属といえば、レーシングカートのシャシーは鉄でできている。走り込むうちに剛性が落ちてグリップしなくなるので、アマチュアでもシリーズを狙うような人は毎年のようにシャシーを替える。マウスピースは真鍮。吹き込むうちに振動で金属の硬さが変化して… ってことは、考えられない!?
そういえば鳴っている時など、左手に楽器の振動を感じるのは、よくあること。そして金属の硬さといえば、Laskeyの工房では、メッキ前のマウスピースをコークスで真っ赤になるまで熱して、水かなにかで“ジュッ”と急冷する、いわゆる“焼入れ”という工程があるとか…。人に聞いた話なので、ほんとうかどうかは知らないが、そういう“熱処理”をしているメーカーは、けっこうあるだろう。
昔は、金属の重量配分でマウスピースの鳴りが変わると言っても相手にしてもらえなかった。今は、重量配分はもとより、金属の硬さでも鳴りが変わるのは、万人のみとめるところだ。